Platform Engineering Kaigi 2026

メルカリにおけるAI時代の高速プロトタイピング基盤「Arca」

Tech(課題を解決する個別技術)日本語 - Japaneseプラットフォームエンジニア - Platform Engineerアプリケーション/プロダクト開発者 - DeveloperITアーキテクト - ArchitectCTO/技術部門の役員 - CTOエンジニアリングマネージャー - Engineering Managerプロダクトマネージャー - Product Manager

概要

アイデアを人に伝えるとき、私たちはつい分厚い仕様書を書きます。しかし本当に意図が伝わり、議論が前に進むのは「動くもの」を見せられたときです。メルカリの社内基盤Arcaは、この「動くプロトタイプでアイデアを研ぎ澄ます」体験を、エンジニアだけでなく誰もが手にできる状態を目指して作られました。 ブラウザからサンドボックス環境を立ち上げると、AIエージェントがそのまま中身を作り、専用ドメインが割り当てられ、URLひとつで社内に即共有できます。ターミナルやコマンドの知識は要りません。Google DocsやNotionを開くのと同じ感覚で、PdMもデザイナーもエンジニアも、同じ環境で手を動かしながらプロトタイプを育てられます。新機能のアイデア検証にも、既存機能の改善案を試すことにも使えます。導入から約3ヶ月で、100人以上の社員がArca上でプロトタイピングを行い、1000人以上がArcaにアクセスしています。 これを支えているのが、AIエージェントが自律的に動くために設計されたセキュアなサンドボックスです。エージェントに思い切って動ける自由を与えつつ、隔離とガードレールによって安心して全社に配れる。この土台があるからこそ、誰もが気軽に環境を立ち上げ、使い捨てられます。そしてこの手軽さは、一度きりの検証にとどまらず、ちょっとした社内ツールを自分の手で作って回す使い方にも広がっています。 仕様書のレビューではなく、動くものを触りながら議論する。この転換が、アイデアから検証までの距離を劇的に縮めます。本セッションでは、こうした基盤をなぜ・どう作り、社内でどう使われているのかを、設計判断と実例を交えて共有します。AI時代に、プロトタイピングを一部の専門家から全員のものへ広げる入口をどう設計するか、そのヒントを持ち帰っていただけるはずです。

aiagentprototypingsandboxmercari

スピーカー

荒井 良太
荒井 良太 / Ryota Arai
株式会社メルカリ New Business SRE & Enabling Software Engineer

株式会社メルカリのソフトウェアエンジニア。SDLCのAIネイティブ化に取り組んでいる。

@ryot_a_raiGitHub: ryotarai